過労死のことなの？
うーん。書いてみるか。でも知ってどうするんだろう？
■背景
日本には「労働基準法」という法律があり、労働者は非常に強力な保護下にあります。
仕事上必要で勉強しましたが、日本の労働基準法は、労働者の保護においてたぶん世界壹厳しい法律です。企業側は不満ですが、この法律のお陰で個人個人の日本人（または、日本に住んでいる外國籍の人）は幸福です。
以前、日本が貧しかった時期には、
「法律は法律、現実は現実だ」
と、建前と本音を使い分け、法律をちゃんと守らないことがよく見られました。
しかし、そんな時代は20年ぐらい前に終わりました。現在は中小企業でも「労働基準法」や、その他多くの労働関連法規を遵守しないと訴えられ大変なことになります。
そんな法規の壹つに、「労災保険法」があります。従業員を雇用するものは、従業員のために政府が運営している特別な保険「労災保険」に入る必要があります。強制加入ですあり、よほど零細な企業でなければ入っています。
労災保険法（正式名稱「労働者災害補償保険法」）
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO050.html
■労災保険の保険給付
次のようになっているそうです。
http://www.kana-rou.go.jp/users/kijyun/rokyufu.htm
過労死で亡くなった場合、遺族が貰うのは基本的には
「遺族補償年金」
ですね。年収の1/3～1/2程度を、毎年貰うみたいです。
http://www.kana-rou.go.jp/users/kijyun/rokyufu.htm#izokuhosho
日本人の平均賃金は500萬円ぐらいです。過労死するような人は中年でしょうから、500萬～1000萬ぐらいが多いでしょう。
15円（日元,JPY）=1元（CHY）とするとこれらの年収は30萬元（CHY）～60萬元ぐらいだから、毎年の遺族年金は10萬元（CHY）～30萬元ぐらいかな？
以上が、「法定」（強制力があり必ずもらえる）の遺族年金です。
これとは別に、多くの人は1000萬円～3000萬円程度の民間の生命保険に加入しています。1000萬円として、600萬元（CHY）ぐらい？これは加入していれば必ず貰えます。
任意加入とは言っても、會社が従業員の福利厚生のために加入してくれていることも多いです。政府の労災保険とは別のもので、「労災保険の上乗せ」などと呼ばれる企業獨自の制度です。
このような會社獨自の年金制度等と並せると、かなり多くの人がこのような別途支払われる保険金や年金等の権利を持っていると思います。
更に、「過労死」だと認定されれば、會社の「従業員を死ぬまで働かせた」不當な行為に対して、民法に基づく民事訴訟が起こせます。
過労死であれば勝訴する可能性は大きいでしょう。
これは、
（1）元気に生きていれば稼げたはずの逸失利益
（2）突然壹家の中心のお父さんを失った家族の悲しみに対する慰謝料
が中心でしょう。
逸失利益の計算方法は自分で調べてみてください。
日本の裁判はとても遅いので、ほとんどの場合は実際には判決を待たずに示談（お互いの話し合いで條件を決めて和解すること）になるでしょう。
それでも少なくとも1000萬円（600萬元）ぐらいは會社から貰うんじゃないでしょうかね。
■結論
遺族はかなりの金額のお金を貰うことができます。
（1）労災保険給付 : これだけでも壹応普通に暮らせる金額
（2）自分で加入している生命保険や會社の年金等 ： かなりの額。家が建つかも。
（3）會社の補償 ： かなりの額。家が建つかも。
いくら日本の物価がものすごく高くても、まぁ十分暮らせるでしょう。
特に、（2）や（3）がもらえた場合は、そのお金で家を建てたりマンションを買ったりして、その後は（1）の収入で暮らせば家賃が要らずかなり余裕のある暮らしになりそうです。
でも死んだ人自身には直接関系ないことだし、家族としてもお父さんお母さんが普通に生きて働いたり壹緒に生活したりする方が幸せでしょう。
誰もお金のために自分から死のうなんて思いませんよ。
自殺する人は、精神がおかしくなっている場合がほとんどでしょう。喩え原因が金銭問題であっても、たぶん直接の原因は精神的なものでしょう。
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以上があなたが知りたかったことでしょうか